CompTIA(コンプティア)が認定する国際資格で、ネットワークの基礎知識や管理スキルを証明する試験です。
ネットワークエンジニアを目指す人や、ITインフラ関連の職種に就く人にとって、ネットワークの基本を理解していることを証明する資格として、IT企業や外資系企業での評価が高いです。
■主催
CompTIA 日本支局
目次
受験資格と難易度
受験資格
- 受験資格は特になし(誰でも受験可能)
- IT初心者でも学習すれば受験可能
- CompTIAは「9~12か月のネットワーク実務経験」を推奨
ネットワーク未経験者でも学習すれば取得可能ですが、TCP/IPやネットワーク機器(ルーター、スイッチ)に関する基本的な知識が必要なため、しっかりとした事前学習が求められます。
難易度
試験名 | 難易度 | 合格率(推定) | 学習時間の目安 |
---|---|---|---|
Network+(N10-008) | ★★★☆☆(中程度) | 約70~80% | 約150~200時間 |
他のネットワーク資格との比較
資格名 | 難易度 | 特徴 |
---|---|---|
CompTIA Network+ | ★★★☆☆(中程度) | ネットワーク基礎、1試験で取得可能 |
CCNA(Cisco Certified Network Associate) | ★★★★☆(やや難関) | Cisco機器に特化、実務向けのスキルが必要 |
LPIC-1(Linuxの基礎資格) | ★★★☆☆(中程度) | Linuxサーバーの管理がメイン、ネットワーク基礎も含む |
Network+は、CiscoのCCNAよりは簡単ですが、ネットワークの基礎を幅広く学べる資格です。
試験内容
多肢選択(択一・複数選択)+パフォーマンスベース問題(実際の操作を想定した問題)で構成されており、実務に即した知識とスキルが求められます。
試験の基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
試験名 | CompTIA Network+(N10-008) |
出題形式 | 多肢選択(択一・複数選択)+ パフォーマンスベース問題 |
問題数 | 最大90問 |
試験時間 | 90分 |
合格基準 | 100~900点中 720点以上で合格 |
試験方式 | CBT(コンピュータ試験)方式 |
試験実施場所 | Pearson VUEテストセンター または オンライン試験 |
有効期限 | 3年間(更新が必要) |
試験範囲(N10-008)
Network+の試験範囲は、5つの主要分野で構成されています。
試験範囲 | 主な試験内容 | 割合 |
---|---|---|
ネットワーク基礎 | OSIモデル、IPv4/IPv6、サブネット、VLAN | 約24% |
ネットワークの実装 | ルーター・スイッチ設定、ワイヤレスLAN、VPN | 約19% |
ネットワーク運用 | モニタリング、管理ツール、クラウドネットワーク | 約16% |
セキュリティ | ファイアウォール、暗号化、認証技術 | 約19% |
トラブルシューティング | 接続問題、パケット解析、ログ分析 | 約22% |
詳細な試験内容
各分野の具体的な試験内容について解説します。
① ネットワーク基礎(24%)
ネットワークの基本概念を理解し、プロトコルやIPアドレスの仕組みを把握することが重要です。
主な出題内容
- OSI参照モデル(7階層の役割とプロトコル)
- TCP/IPモデル(IPv4/IPv6、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ)
- ルーティングの基本(スタティックルート・ダイナミックルート)
- VLAN(仮想LAN)とトランキング(802.1Q)
- ネットワークアドレス変換(NAT、PAT)
② ネットワークの実装(19%)
ルーターやスイッチの設定、ワイヤレスネットワークの構築、VPNの仕組みを理解することが求められます。
主な出題内容
- ルーターとスイッチの基本的な設定
- PoE(Power over Ethernet)の仕組み
- ワイヤレスLAN(Wi-Fi 6、SSID、WPA3、MACフィルタリング)
- VPNの基本(IPSec VPN、SSL VPN、L2TP)
- クラウドネットワーク(AWS、Azureのネットワーク設定)
③ ネットワーク運用(16%)
ネットワークの管理や監視ツールの使用方法を学び、安定運用のための手法を理解することが重要です。
主な出題内容
- SNMP(Simple Network Management Protocol)の活用
- クラウドネットワークの構成要素(VPC、サブネット、ロードバランサー)
- QoS(Quality of Service)の設定と運用
- ネットワーク監視ツール(Wireshark、Nagios、SolarWinds)
- システムログの管理(syslog、SNMPトラップ)
④ セキュリティ(19%)
ネットワークのセキュリティ対策を理解し、安全なネットワーク環境を構築できるようにすることが求められます。
主な出題内容
- ファイアウォールの設定(ステートフル vs ステートレス)
- IDS/IPS(侵入検知システム / 侵入防止システム)の運用
- 無線LANのセキュリティ(WPA3、802.1X、EAP認証)
- VPNと暗号化技術(TLS/SSL、IPSec、AES、RSA)
- 認証技術(LDAP、RADIUS、TACACS+)
⑤ トラブルシューティング(22%)
ネットワークの問題を診断し、適切な解決策を見つけるスキルが求められます。
主な出題内容
- ネットワーク接続の診断(ping、traceroute、netstat、ipconfig)
- パケットキャプチャの解析(Wiresharkを使用したトラブルシューティング)
- ルーティングの問題(スタティックルートの誤設定、BGP、OSPFの設定ミス)
- DNS・DHCPの設定ミスによる通信障害の特定
- 帯域幅の問題(QoS設定、トラフィック監視)
試験対策
ネットワークの基礎からセキュリティ、トラブルシューティング、クラウド技術まで幅広くカバーする試験です。
ネットワークエンジニアやITインフラ管理者を目指す人向けの資格で、実務に直結するスキルが問われます。
試験の基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
試験名 | CompTIA Network+(N10-008) |
出題形式 | 多肢選択(択一・複数選択)+ パフォーマンスベース問題(シミュレーション) |
問題数 | 最大90問 |
試験時間 | 90分 |
合格基準 | 100~900点中 720点以上で合格 |
試験方式 | CBT(コンピュータ試験)方式 |
試験実施場所 | Pearson VUEテストセンター または オンライン試験 |
有効期限 | 3年間(更新が必要) |
Network+は1つの試験(N10-008)に合格すれば資格取得が可能であり、CCNA(Cisco Certified Network Associate)よりも広範囲なネットワークの基礎知識を扱う試験です。
出題範囲
Network+(N10-008)の試験は、以下の5つの主要分野で構成されています。
試験範囲 | 主な試験内容 | 割合 |
---|---|---|
ネットワーク基礎 | OSIモデル、IPv4/IPv6、サブネット、VLAN | 約24% |
ネットワークの実装 | ルーター・スイッチ設定、ワイヤレスLAN、VPN | 約19% |
ネットワーク運用 | モニタリング、管理ツール、クラウドネットワーク | 約16% |
セキュリティ | ファイアウォール、暗号化、認証技術 | 約19% |
トラブルシューティング | 接続問題、パケット解析、ログ分析 | 約22% |
詳細な試験内容
① ネットワーク基礎(24%)
この分野では、ネットワークの基本的な仕組みや用語、プロトコルについての知識が問われます。
- OSIモデルごとのプロトコルを整理し、それぞれの役割を理解する。
- 実際にIPアドレスの計算問題(サブネットマスク、CIDR)を解く。
- 主要なポート番号(HTTP, HTTPS, FTP, DNS など)を暗記する。
② ネットワークの実装(19%)
この分野では、ネットワーク機器の設定や、企業でのネットワーク構築に関する知識が求められます。
- VLANの設定方法や、STPがどのようにループを防ぐかを理解する。
- 企業ネットワークにおけるWi-Fiのセキュリティ対策を学ぶ(WPA2、WPA3)。
- VPNの仕組みと、どの場面で使用するかを理解する。
③ ネットワーク運用(16%)
この分野では、ネットワークの監視や管理、クラウドネットワークの基礎知識が問われます。
- クラウドネットワークとオンプレミスネットワークの違いを理解する。
- SNMPによるネットワーク監視の仕組みを学ぶ(MIB、OID など)。
- Wiresharkなどのツールを実際に触り、パケット解析の基礎を身につける。
④ セキュリティ(19%)
この分野では、ネットワークのセキュリティ対策についての知識が問われます。
- ファイアウォールのルール設定や、IDS/IPSの役割を理解する。
- 暗号化方式の違い(対称暗号・非対称暗号)を整理する。
- 無線LANのセキュリティリスク(Evil Twin Attack、MITM攻撃)を学ぶ。
⑤ トラブルシューティング(22%)
この分野では、ネットワークの問題を診断し、解決するスキルが問われます。
- 実際にpingやtracerouteを使い、ネットワークの接続状況を確認する。
- Wiresharkでパケットをキャプチャし、通信の流れを分析する。
- 企業ネットワークでのQoSの設定方法を理解する。
試験の出題形式
出題形式 | 内容 |
---|---|
多肢選択式(択一・複数選択) | 基本的な知識を問う問題 |
パフォーマンスベース問題(シミュレーション) | 実際のネットワーク設定や診断を想定した問題 |
特に、パフォーマンスベース問題では、ネットワークの設定や診断に関する実践的なスキルが求められるため、実機やシミュレーション環境での学習が不可欠です。
取得後に出来ること
IT業界での就職・転職が有利
Network+を取得することで、ネットワーク管理やITインフラ構築を担当する職種への就職・転職が有利になります。
職種 | 活用できるスキル |
---|---|
ネットワークエンジニア | ルーター・スイッチの設定、LAN/WAN構築 |
システム管理者(サーバー管理) | クラウド環境やオンプレミスのネットワーク管理 |
ITサポート・ヘルプデスク | トラブルシューティング、ネットワーク診断 |
クラウドエンジニア | AWS・Azure・Google Cloudのネットワーク設定 |
セキュリティエンジニア | ネットワークセキュリティ対策、VPN構築 |
Network+は、特定のベンダーに依存しない資格のため、幅広い企業で評価されることが特徴です。
特に、外資系企業やITインフラ関連の企業ではNetwork+の認知度が高く、転職やキャリアアップに有利になります。
仕事の効率化・業務改善
Network+で学んだスキルを活かし、職場での業務効率化やネットワークの最適化を行うことが可能です。
① ネットワークの設計・構築
- VLANやサブネット分割を活用し、社内ネットワークを最適化
- ルーター・スイッチの適切な設定により、通信速度や安定性を向上
- 無線LAN環境の設計と最適なアクセスポイント配置
② セキュリティの向上
- ファイアウォール設定を強化し、外部からの攻撃を防御
- VPNの導入による安全なリモートアクセス環境の構築
- 無線LANのセキュリティ設定(WPA3、MACフィルタリング)の適用
③ トラブルシューティングのスキル向上
- ping、traceroute、netstatを活用し、ネットワーク接続問題を迅速に解決
- パケットキャプチャ(Wireshark)を使い、通信障害の原因を特定
- ログ分析(syslog、SNMPトラップ)により、ネットワーク障害の早期発見
Network+を取得すると、企業のITインフラ管理やトラブル対応のスキルを高め、業務効率を向上させることが可能になります。
フリーランス・副業の幅が広がる
Network+の資格を活かして、フリーランスや副業としてネットワーク関連の仕事を請け負うことも可能です。
① ネットワーク構築・保守業務
- 企業向けのネットワーク構築や管理の請負業務
- 小規模オフィスのWi-Fi設計やセキュリティ設定
- VPNの設定・トラブル対応
② ITサポート・コンサルティング
- 中小企業向けのネットワーク設計・運用のアドバイス
- クラウドネットワーク(AWS、Azure)の導入支援
- フリーランスエンジニアとしてIT企業のプロジェクトに参加
③ ITスクール講師・技術ブログ運営
- ネットワーク初心者向けのオンライン講座開設
- 技術ブログを運営し、広告収入や案件獲得につなげる
Network+は、実務で役立つスキルを証明する資格であり、個人で仕事を請け負う際にも信頼性を高めることができます。
他のIT資格へのステップアップ
Network+を取得すると、さらに上位のネットワーク・セキュリティ・クラウド資格に挑戦しやすくなります。
① ネットワーク関連の上位資格
資格名 | Network+との関連性 |
---|---|
CCNA(Cisco Certified Network Associate) | Cisco機器に特化したネットワークスキルを学べる |
JNCIA(Juniper Networks Certified Associate) | Juniperのネットワーク技術を学ぶ |
Aruba Certified Network Technician | 無線LAN・クラウドネットワークのスキルを習得 |
② セキュリティ・クラウド関連の資格
資格名 | Network+取得後の活用 |
---|---|
CompTIA Security+ | ネットワークセキュリティの専門知識を習得 |
AWS Certified Advanced Networking | クラウドネットワークの高度な知識を習得 |
Google Cloud Networking Engineer | Google Cloudのネットワーク設計・運用スキル |
Network+は、ネットワーク技術の基礎を広く学ぶ資格のため、CCNAやSecurity+、クラウド資格へスムーズにステップアップできるメリットがあります。
取得後の年収・給与アップの可能性
Network+を取得すると、IT業界でのキャリアアップや昇給のチャンスが広がります。
① ITエンジニアの平均年収(日本国内)
職種 | 想定年収(目安) |
---|---|
一般的なITサポート(Network+なし) | 約350万~450万円 |
ネットワークエンジニア(Network+取得) | 約450万~600万円 |
クラウドエンジニア(AWS/Network+) | 約600万~800万円 |
セキュリティエンジニア(Network+・Security+) | 約650万~900万円 |
② 資格手当・昇進のチャンス
- 資格取得を評価する企業では、Network+取得者に資格手当を支給するケースがある
- ネットワーク管理スキルを活かして、ITインフラ部門やクラウド関連プロジェクトに参加できる機会が増える
- スキルアップにより、シニアエンジニア・チームリーダー職への昇進が期待できる
Network+は、ネットワーク管理やクラウド環境の運用スキルを証明できる資格であり、転職や給与アップにつながる可能性が高い資格です。
コンピューター系資格一覧
応用情報技術者試験
基本情報技術者
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
ITストラテジスト試験
システムアーキテクト試験
システム監査技術者
ITサービスマネージャ試験
ITパスポート試験
ネットワークスペシャリスト試験
プロジェクトマネージャ
情報処理安全確保支援士試験(RISS)
データベーススペシャリスト試験
Accessビジネスデータベース技能認定試験
Excel表計算処理技能認定試験
Word文書処理技能認定試験
PowerPointプレゼンテーション技能認定試験
Javaプログラミング能力認定試験
COBOLプログラミング能力認定試験
パソコン検定(P検)
C言語プログラミング能力認定試験
情報処理技術者能力認定試験
VisualBasicプログラミング能力認定試験
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
VBAエキスパート
IC3
ワードプロセッサ技能認定試験
パソコン技能検定Ⅱ種試験
EC(電子商取引)実践能力検定
OracleApplication認定コンサルタント
CAD利用技術者試験
ORACLE MASTER(オラクルマスター)
会計ソフト実務能力試験
Server+
A+
コンピュータサービス技能評価試験
J検(情報検定)
Linux+
Network+
UBA能力検定
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