Server+

CompTIA(コンプティア)が提供するサーバー関連の国際資格でサーバーのハードウェア、OS、ネットワーク、セキュリティ、仮想化、トラブルシューティングに関する知識を証明する資格で、サーバー管理者やITインフラエンジニアを目指す人に適しています。

Server+資格の特徴

  • グローバルで認知された資格(ベンダーニュートラル)
  • サーバーの設計、構築、運用、保守のスキルを証明
  • ハードウェア、ソフトウェア、仮想化、ストレージ、ネットワークなど幅広い知識を習得
  • 特定のメーカーに依存しないため、さまざまなサーバー環境で活用可能

主催
CompTIA 日本支局

受験資格と難易度

受験資格

Server+の試験には特別な受験資格はなく、誰でも受験可能です。ただし、以下の知識や経験があると試験対策がスムーズになります。

推奨される前提知識・経験

  1. CompTIA A+(推奨)

    • A+は、ITの基本知識を学べる資格で、ハードウェアやOSの基礎が身につくため、Server+を受験する前に取得しておくと学習がスムーズ。
    • 必須ではないが、サーバーの基礎知識がない場合は先にA+を学ぶのがおすすめ。
  2. サーバー管理の実務経験(1~2年程度)

    • Windows ServerやLinuxの基本操作ができると、試験内容を理解しやすい。
    • 実機でのサーバー構築や管理の経験があると、試験問題のシナリオに対応しやすい。
  3. ネットワークの基礎知識

    • TCP/IP、DNS、DHCP、NATなどの基本プロトコルを理解していると有利。
    • CompTIA Network+を取得していると、ネットワーク関連の試験範囲をスムーズに学習できる。

試験の難易度

Server+の試験は、CompTIAの他の資格(A+やNetwork+)と比べるとやや難易度が高めです。特に、サーバーの実務経験がない場合、試験範囲の理解に時間がかかる可能性があります。

試験レベル 難易度(5段階評価) 特徴
CompTIA A+ ★★☆☆☆(やや易しい) IT基礎レベル(PCハードウェア・OS)
CompTIA Network+ ★★★☆☆(普通) ネットワークの基礎を学ぶ
CompTIA Server+ ★★★★☆(やや難しい) サーバーの運用・管理を中心に出題
CompTIA Security+ ★★★★☆(やや難しい) ITセキュリティ全般を学ぶ

難易度のポイント

  1. 範囲が広い

    • サーバーハードウェア、ストレージ、OS管理、ネットワーク、セキュリティ、仮想化、クラウドまで幅広く問われる。
    • ある程度のサーバー運用経験があると、実務知識と結びつけながら学習できる。
  2. 実務経験がないと理解が難しい

    • 試験問題には、実際のトラブル対応サーバー設定のシナリオ問題が含まれる。
    • Windows ServerやLinuxを実際に操作した経験がないと、問題文の意図を理解するのが難しい場合がある。
  3. 試験形式がCompTIA特有

    • 選択問題(多肢選択式)に加え、パフォーマンスベース問題(シナリオ型の実践問題)が出題される。
    • パフォーマンスベース問題では、画面上で仮想環境のサーバーを操作するような問題が出ることもある。

試験内容

試験概要

項目 詳細
試験コード SK0-005
問題数 最大90問
試験形式 多肢選択式(選択問題)+パフォーマンスベース問題
試験時間 90分
合格点 750点 / 900点
受験料 約46,500円(CompTIA公式価格)
試験提供機関 Pearson VUE(試験センターまたはオンライン試験)
有効期限 なし(取得後は無期限有効)

試験は、選択問題(四択など)と、パフォーマンスベース問題(シナリオ型の実践問題)が出題されます。特に、パフォーマンスベース問題は、実際のサーバー運用を想定したシナリオ形式の問題で、しっかりとした対策が必要です。

Server+ 試験内容の詳細(試験ドメイン)

Server+の試験範囲は、大きく5つのドメイン(カテゴリ)に分かれています。

ドメイン(試験範囲) 出題割合
1. サーバーハードウェアのインストールと管理 18%
2. オペレーティングシステムの管理 29%
3. ストレージとデータ管理 12%
4. ネットワーク管理 24%
5. セキュリティと災害復旧 17%

サーバーハードウェアのインストールと管理(18%)

1 サーバーハードウェアの基本

  • サーバーの種類と用途(タワー型、ラックマウント型、ブレードサーバー)
  • CPUの選定(コア数、クロック速度、マルチスレッド)
  • メモリの種類と構成(ECCメモリ、RDIMM、UDIMM、メモリチャネル)
  • ストレージ技術(SSD、HDD、NVMe、SAS、SATA)
  • RAIDの種類と構成(RAID 0, 1, 5, 10 など)

2 サーバーの設置・環境管理

  • データセンターの環境管理(冷却、電源管理、UPSの利用)
  • ラックマウント方法とケーブリング(ケーブル管理、ラベル付け)
  • 物理セキュリティ(アクセス制限、監視システムの導入)

オペレーティングシステムの管理(29%)

1 サーバーOSのインストールと管理

  • Windows ServerとLinuxのインストール手順
  • OSの基本管理(ユーザー管理、権限設定、サービス管理)
  • プロセス管理とログ監視(Windows Event Viewer、Linux syslog)
  • ソフトウェアのインストールと管理(パッケージ管理、YUM、APT)

2 システムメンテナンスとアップデート

  • パッチ管理とアップデート(Windows Update、Linux Patch)
  • バックアップ戦略(フル、差分、増分バックアップ)
  • システムパフォーマンスの監視と最適化(CPU、メモリ、ディスク使用率の監視)

ストレージとデータ管理(12%)

1 ストレージの種類と管理

  • ストレージの種類(DAS、NAS、SAN)
  • ファイルシステム(NTFS、ext4、XFS、ZFS)
  • ストレージプロトコル(iSCSI、Fibre Channel、NFS、SMB)

2 RAIDとデータ管理

  • RAIDの設定とトラブルシューティング
  • スナップショットとデータリカバリ手法
  • データアーカイブと長期保存の戦略

ネットワーク管理(24%)

1 ネットワークの基礎

  • TCP/IP、DNS、DHCP、NTP、SNMPなどのネットワークプロトコル
  • IPアドレスの管理(IPv4 / IPv6、サブネットマスク、CIDR)
  • VLAN、ルーティング、スイッチング
  • サーバーのポート管理とファイアウォールの設定

2 クラウド環境でのネットワーク設定

  • クラウドプロバイダ(AWS, Azure, GCP)での仮想ネットワーク
  • VPNとリモートアクセスの設定(OpenVPN、IPSec)

セキュリティと災害復旧(17%)

1 サーバーセキュリティの基本

  • 認証・アクセス管理(ACL、RBAC、LDAP、Active Directory)
  • 暗号化技術(SSL/TLS、BitLocker、LUKS)
  • マルウェア対策と侵入検知(IDS/IPSの導入)

2 ディザスタリカバリ(DR)とビジネス継続計画(BCP)

  • 災害復旧計画(バックアップサイト、ホットサイト、コールドサイト)
  • バックアップのテストと復旧手順の確立
  • 障害発生時の対応プロセス(ログ解析、根本原因分析)

試験対策

試験の特徴と対策のポイント

  1. 公式教材とオンラインコースを活用する
  2. 実機や仮想環境を使って手を動かして学ぶ
  3. 模擬試験で試験形式に慣れる
  4. シナリオ型(パフォーマンスベース問題)対策を行う
  5. 試験直前の総復習をする

実機または仮想環境でサーバー管理を実践する

Server+では、実際のサーバー運用に基づいた問題が出題されるため、実機または仮想環境での学習が不可欠です。

おすすめの学習環境

Windows Server環境を構築する
  • Windows Server 2022(評価版)をインストールし、基本的な管理操作を試す
  • Active Directoryの設定、ユーザー管理、グループポリシーの適用
  • Windows Serverの更新とパッチ管理を実施する
Linuxサーバーを構築する
  • CentOSやUbuntu Serverをインストールし、基本的なLinux管理を学ぶ
  • シェルコマンドを使って、ユーザー管理・権限設定を練習
  • Apache/NginxのインストールとWebサーバーの基本設定
クラウド環境を活用する
  • AWSやAzureで仮想サーバーを構築し、クラウド上のサーバー管理を試す
  • AWS EC2、Azure Virtual Machinesの基本操作
  • 仮想ネットワーク(VPC、VPN)の設定

模擬試験で試験形式に慣れる

Server+は、実践的なシナリオ問題が多いため、模擬試験を解いて試験形式に慣れることが重要です。

おすすめの模擬試験

公式模擬試験(英語)
  • CompTIA公式Practice Test(試験対策用)
オンラインの模擬試験
  • Udemy:「CompTIA Server+ Practice Tests」
  • TestOut Server+ Lab(実践的な演習付き)
  • MeasureUp(CompTIA公式の試験準備ツール)

模擬試験の活用方法

  1. 1回目の模擬試験を受け、苦手分野を特定する
  2. 参考書や実機演習で弱点を補強する
  3. 試験直前に再度模擬試験を受けて最終チェックする

シナリオ型(パフォーマンスベース問題)対策をする

Server+では、通常の選択問題に加えて、パフォーマンスベース問題(実務シナリオ型問題)が出題されるため、これに対応できるよう準備が必要です。

パフォーマンスベース問題の例

  • RAIDの設定手順を選択する
  • Windows Serverのユーザー管理タスクを実行する
  • ネットワークのトラブルシューティング(IPアドレス設定、ポート管理)

対策方法

  1. 実機または仮想環境で、実際に管理作業を行う
  2. トラブルシューティングの手順を覚え、問題の意図をすばやく理解できるようにする
  3. 試験のシミュレーション問題を解いて、形式に慣れる

取得後に出来ること

Server+ 取得で証明できるスキル

Server+を取得することで、以下のスキルを持っていることを証明できます。

1. サーバーの設計・構築・管理

  • 物理サーバーと仮想サーバーの違いを理解し、適切なサーバー環境を構築できる
  • Windows Server / Linuxのインストール・設定・管理ができる
  • ハードウェア(CPU、メモリ、RAID、ストレージ)の選定と管理ができる

2. OSおよびソフトウェアの管理

  • Windows Server / Linux の基本操作(ユーザー管理、グループポリシー、シェルコマンド)
  • サーバーのパッチ適用やセキュリティアップデートの管理
  • ログ監視とシステムトラブルシューティング

3. ストレージとデータ管理

  • RAID(RAID 0, 1, 5, 10 など)の設定と管理
  • ストレージ管理(DAS、NAS、SAN、クラウドストレージ)
  • バックアップ・リストアの実施とデータの保護

4. ネットワークの基本管理

  • TCP/IP、DNS、DHCP、NTP、SNMPなどのネットワークプロトコルの理解
  • VLAN、ルーティング、ポート管理、ファイアウォールの設定
  • リモート管理とVPNの設定

5. サーバーセキュリティと災害復旧

  • アクセス制御、ユーザー認証、暗号化(TLS/SSL)
  • マルウェア対策、ファイアウォール設定、IDS/IPSの導入
  • ディザスタリカバリ計画(DR)、バックアップ戦略の策定

Server+ 取得後に活躍できる職種

Server+のスキルを活かせる職種は以下の通りです。

職種 業務内容
サーバーエンジニア 企業のサーバー構築・運用・保守
インフラエンジニア ITインフラ(サーバー、ネットワーク)の設計・管理
クラウドエンジニア AWS, Azure, GCP などのクラウド環境でのサーバー管理
ITサポートエンジニア 社内システムの運用・トラブル対応
データセンター運用担当 物理サーバー、仮想サーバーの管理

特に、クラウド環境(AWS, Azure, GCP)へのシフトが進む中で、Server+のスキルはオンプレミス環境とクラウド環境の両方で役立つため、将来的にも需要があります。

Server+ 取得後のキャリアパス

Server+を取得すると、ITインフラ系の上位資格へ進むための基礎が身につきます。次のステップとして、以下の資格取得を目指すとキャリアアップに有利です。

上位資格 説明
CompTIA Linux+ Linuxサーバーの管理・運用スキルを証明
CompTIA Security+ サーバーセキュリティ・リスク管理のスキルを証明
Microsoft Azure Administrator(AZ-104) Azureのクラウド環境でのサーバー管理スキルを証明
AWS Certified SysOps Administrator AWS上のサーバー管理と自動化スキルを証明
Red Hat Certified System Administrator(RHCSA) Red Hat Linuxの専門資格

特にクラウド(AWS, Azure, GCP)やセキュリティの資格と組み合わせると、キャリアの幅が広がるため、Server+取得後のスキルアップを考える際の参考にしてください。

Server+ 取得のメリット

1. サーバー管理スキルを証明し、転職や昇進に有利

  • Server+はグローバルに認知された資格であり、サーバー管理の基礎スキルを持っていることを証明できる
  • ITインフラ系のエンジニアとしての市場価値が向上し、転職や昇進の際に有利

2. クラウドやセキュリティ分野への応用が可能

  • Server+の知識は、クラウド(AWS, Azure, GCP)やセキュリティ(Security+)にも活かせる
  • 企業のITインフラの多くがクラウド化しているため、Server+をベースにクラウドのスキルを身につけると将来性が高い

3. 更新不要で一生使える資格

  • 多くのIT資格は3年ごとに更新が必要だが、Server+は一度取得すれば永久有効
  • 資格の更新が不要なため、コスト面でも有利

コンピューター系資格一覧

応用情報技術者試験
基本情報技術者
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
ITストラテジスト試験
システムアーキテクト試験
システム監査技術者
ITサービスマネージャ試験
ITパスポート試験
ネットワークスペシャリスト試験
プロジェクトマネージャ
情報処理安全確保支援士試験(RISS)
データベーススペシャリスト試験
Accessビジネスデータベース技能認定試験
Excel表計算処理技能認定試験
Word文書処理技能認定試験
PowerPointプレゼンテーション技能認定試験
Javaプログラミング能力認定試験
COBOLプログラミング能力認定試験
パソコン検定(P検)
C言語プログラミング能力認定試験
情報処理技術者能力認定試験
VisualBasicプログラミング能力認定試験
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
VBAエキスパート
IC3
ワードプロセッサ技能認定試験
パソコン技能検定Ⅱ種試験
EC(電子商取引)実践能力検定
OracleApplication認定コンサルタント
CAD利用技術者試験
ORACLE MASTER(オラクルマスター)
会計ソフト実務能力試験
Server+
A+
コンピュータサービス技能評価試験
J検(情報検定)
Linux+
Network+
UBA能力検定
マイクロソフト認定トレーナー(MCT)
マイクロソフト認定資格プログラム
Linux技術者認定試験
情報セキュリティ検定試験
UMLモデリング技能認定試験
Oracle Certified Java Programmer(OCJP)
CGエンジニア検定
画像処理エンジニア検定
シスコ技術者認定
インターネット検定 .com Master
Cisco技術者認定資格(CCIE)
Turbo-CE/Pro/CI
CIW
RHCE(Red Hat認定エンジニア)
Oracle Solaris 11 System Administrator
PostgreSQL CE
情報ネットワーク施工プロフェッショナル(INIP)
Zend PHP 5 Certification
商PC検定試験

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