VisualBasicプログラミング能力認定試験

サーティファイ(Certify) 情報処理能力認定委員会が主催する民間資格です。

この試験は、Microsoftのプログラミング言語「Visual Basic(VB)」のスキルを証明する資格であり、VBを活用した業務アプリケーション開発やプログラミング能力を評価します。

試験の特徴

  • Visual Basic(VB)のプログラミングスキルを評価
  • 初級(3級)から上級(1級)までの3つのレベルがある
  • 実際にコードを書く記述式問題がある(特に2級・1級)
  • IT業務で活かせるスキル(業務アプリ開発、データ処理など)を学べる
  • 専門学校や職業訓練校の授業の一環として実施されることが多い

主催
サーティファイ ソフトウェア活用能力検定委員会

受験資格と難易度

受験資格

この試験には受験資格の制限はありません

  • 誰でも受験可能(年齢・学歴・職業の制限なし)
  • プログラミング初心者でも3級から挑戦できる
  • 専門学校や職業訓練校での受験が多いが、個人での受験も可能

難易度(級ごとのレベル)

試験は1級・2級・3級に分かれており、それぞれ難易度が異なります。

難易度 試験の内容 目安レベル
1級 ★★★★☆(難しい) オブジェクト指向、クラス設計、API連携、マルチスレッド システム開発経験者、応用情報技術者レベル
2級 ★★★☆☆(中級) データベース操作、ファイル処理、エラーハンドリング 業務アプリ開発ができるレベル、基本情報技術者レベル
3級 ★★☆☆☆(やや易しい) 変数・制御構造・配列・イベント処理 初心者向け、ITパスポートレベル

試験内容

試験範囲(共通)

試験では、主に以下の5つの分野が出題されます。

① Visual Basicの基礎

  • 変数・データ型(Integer、String、Boolean など)
  • 制御構造(If文、Select Case、For Next、Do While)
  • 配列とコレクション(1次元・多次元配列、List、Dictionary)
  • メソッドと関数(SubとFunctionの違い、引数の扱い)

② イベントドリブンプログラミング

  • フォームアプリケーションの基本(Windows Forms、WPF)
  • コントロール(ボタン、テキストボックス、ラベルなど)のイベント処理
  • イベントハンドラの作成

③ データ操作(2級・1級で出題)

  • ファイルの入出力(テキストファイル・CSVファイルの読み書き)
  • データベース(ADO.NETを用いたデータの操作)
  • SQLの基本(SELECT, INSERT, UPDATE, DELETE)

④ オブジェクト指向プログラミング(1級で出題)

  • クラスとオブジェクト(クラスの定義、インスタンスの作成)
  • 継承とポリモーフィズム
  • カプセル化(Private、Public、Protectedの使い分け)

⑤ エラーハンドリング

  • 例外処理(Try-Catch文の使い方)
  • エラーメッセージの表示とログ記録

級ごとの試験内容

試験の難易度や内容は、受験する級によって異なります。

レベル 試験範囲(主な内容) 試験形式
1級(上級) 実務レベル オブジェクト指向、API連携、データベース操作 記述式(コードを書く問題中心)
2級(中級) 基本情報技術者レベル ファイル操作、SQL、関数・モジュール化 選択式+記述式(プログラムを書く問題あり)
3級(初級) IT初心者向け 変数、制御構造、イベント処理の基礎 選択式+簡単な記述式

3級(初級)試験内容

対象者:プログラミング未経験者、初心者向け
試験形式:選択式+簡単な記述式

  • Visual Basicの基本文法(変数、データ型、演算子)
  • 制御構造(If文、For Next、Do While)
  • 配列の基本(1次元配列、ループ処理との組み合わせ)
  • フォームアプリケーションの基礎(ボタンのクリックイベント処理)

2級(中級)試験内容

対象者:業務でVBを使いたい人、基本情報技術者試験レベル
試験形式:選択式+記述式(プログラムを書く問題あり)

  • 配列・コレクションの活用(List、Dictionaryを使ったデータ管理)
  • モジュール化と関数の作成(SubとFunctionの使い分け)
  • ファイルの入出力(CSVファイルの読み書き)
  • データベースの基本(ADO.NETを使ったSQL操作)
  • エラーハンドリング(Try-Catchでの例外処理)

1級(上級)試験内容

対象者:実務レベルのVBスキルを証明したい人
試験形式:記述式(VBのコードを書く問題が中心)

  • オブジェクト指向プログラミング(クラスの設計、カプセル化、継承)
  • データベースとの連携(SQL ServerやMySQLの操作)
  • APIとの連携(外部APIを利用したデータ取得)
  • マルチスレッド処理(非同期処理、Taskクラスの活用)

試験時間と合格基準

試験時間 合格基準
1級 90分 70%以上
2級 60分 70%以上
3級 50分 60%以上

試験対策

共通の試験対策

公式の過去問題集を解く

  • サーティファイの公式過去問題集を購入し、試験の形式や出題傾向を把握する
  • 間違えた問題を復習し、解説を理解する

実際にプログラムを作成する

  • サンプルプログラムを作りながら学ぶ(特に2級・1級は実装力が重要)
  • 基本的なフォームアプリを作成し、イベント処理を理解する
  • データベース接続やファイル入出力のコードを自分で書く

Visual Basicの基本文法をしっかり学ぶ

  • **制御構造(If文、For Next、Do While)**の動きを理解する
  • 関数(SubとFunctionの違い)や配列の使い方を覚える
  • エラーハンドリング(Try-Catch文)を実際に試す

Visual Studioを活用する

  • Visual Studio Community(無料版)をインストールし、コードを書いて動作を確認する
  • デバッガを活用し、エラーの原因を特定する練習をする

級ごとの具体的な試験対策

試験の難易度に応じて、重点的に学習するポイントが異なります。

3級(初級)対策

対象者:プログラミング初心者、Visual Basicを初めて学ぶ人
試験範囲:VBの基本文法、制御構造、配列、イベント処理

勉強ポイント

  • VBの基本文法をしっかり理解する
  • 制御構造(If文、For Next、Do While)の動きを確認
  • ボタンのクリックイベントなど、簡単なフォームアプリを作成

おすすめの勉強法

  1. IT用語を暗記(変数、関数、制御構造などの基本)
  2. 簡単なプログラムを実際に書いて動かす(Visual Studioを活用)
  3. 過去問を解き、問題の出題傾向を把握する

学習時間の目安
30〜50時間(1〜2か月の学習がおすすめ)

2級(中級)対策

対象者:業務アプリを開発したい人、基本情報技術者試験レベルの人
試験範囲:配列、関数、モジュール化、ファイル操作、データベース(ADO.NET)

勉強ポイント

  • 関数やモジュールを使い、コードを整理する練習をする
  • ファイルの読み書き(CSVやテキストファイル)を実際に試す
  • データベース操作(SQLの基本+VBでのデータ取得)を学ぶ
  • エラーハンドリング(Try Catch)を活用し、例外処理を実装する

おすすめの勉強法

  1. ファイル操作のコードを書き、実際にデータを入出力してみる
  2. ADO.NETを使ってデータベースに接続し、SQLを実行する練習をする
  3. 過去問の記述式問題を解き、コードを書く練習をする

学習時間の目安
50〜80時間(2〜3か月程度の学習が望ましい)

1級(上級)対策

対象者:システム開発経験者、実務でVBを活用したい人
試験範囲:オブジェクト指向プログラミング、データベース連携、API活用、マルチスレッド処理

勉強ポイント

  • クラスを作成し、オブジェクト指向の概念を理解する
  • データベースとの連携(SQL Server、MySQL)を実践する
  • API連携のプログラムを作成し、外部データの取得を行う
  • 非同期処理(Taskクラス)やマルチスレッドを学ぶ

おすすめの勉強法

  1. 実際に業務アプリを作成し、クラス設計やデータベース連携を試す
  2. APIを活用したデータ取得のコードを書いて動かす
  3. 過去問の記述式問題を解き、試験形式に慣れる

学習時間の目安
80〜120時間以上(3〜6か月の準備期間が理想)

取得後に出来ること

就職・転職での活用

この資格は、IT業界や事務職での就職活動時にアピール材料として活用できます。

取得級ごとの活用範囲

取得級 活かせる職種・業務 期待されるスキル
1級(上級) システムエンジニア(SE)、プログラマー、ITコンサルタント システム設計・開発、データベース管理、API連携
2級(中級) プログラマー、社内SE、データベースエンジニア プログラミング、SQL、システム開発の基礎
3級(初級) ITサポート、事務職、ヘルプデスク 基本的なIT知識、簡単なプログラム作成

就職活動での活用ポイント

  • 履歴書やエントリーシートに記載可能(「資格・スキル」欄に記入)
  • IT未経験でも基礎スキルを持っている証明になる
  • 基本情報技術者試験などの国家資格の勉強前のステップとして活用できる

特にIT業界では、「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」と比べると認知度がやや低いですが、専門学校や職業訓練校で学習したスキルの証明として評価されることが多いです。

ITスキルの証明・業務への活用

資格取得後、以下のような業務で活かせます。

  • Visual Basicを活用した業務アプリケーション開発(社内システムの開発)
  • Excel VBAを使った業務効率化(データ入力の自動化、マクロ開発)
  • データベース操作(SQLを活用したデータ処理)
  • ファイルの入出力処理(CSVファイルの読み書き、ログ管理)
  • ITサポート業務(PC設定、簡単なシステムトラブル対応)

特に、1級を取得すると「システム開発経験がある」とみなされることもあり、企業によっては評価が高くなる場合があります。

資格を活かせる具体的な職種

取得した級によって、以下のような職種で活かせます。

職種 必要な級 活かせるスキル
プログラマー 2級・1級 VBを使ったアプリ開発
システムエンジニア(SE) 1級 システム設計、データベース設計、SQL
社内SE 2級・1級 システム管理、業務アプリ開発
データベースエンジニア 1級 SQL、リレーショナルデータベースの管理
ITサポート(ヘルプデスク) 3級・2級 基本的なITサポート業務、PC設定、ネットワーク管理
事務職(Excel VBA活用) 3級 Excel VBAでの業務自動化

特に事務職でExcel VBAを活用したい人にとっては、3級・2級の知識が直接役立つため、転職や業務改善に活かしやすいです。

他の資格へのステップアップ

この資格を取得すると、より上位の資格取得の準備として活用できます。

次に目指せる資格

ステップアップ資格 Visual Basicプログラミング能力認定試験との関連性
Excel VBAエキスパート VBAを使った業務効率化スキルを証明できる
ITパスポート試験(国家資格) 3級の学習範囲が重なるため、次のステップに最適
基本情報技術者試験(国家資格) 2級・1級で学ぶ内容と一部共通
応用情報技術者試験(国家資格) 1級の内容をさらに発展させた内容
Pythonエンジニア認定試験 他のプログラミング言語を学ぶステップアップ

特に、基本情報技術者試験を目指す人にとっては、2級・1級の学習内容がそのまま役立つため、良いステップアップになります。

企業での評価

企業によっては、社内のIT研修や評価制度の一環として、この資格を取得することを推奨している場合があります。

企業での評価ポイント

  • IT初心者でも基礎スキルがある証明になる
  • プログラミングやデータベースの知識を実務に活かせる
  • 研修期間を短縮できる可能性がある(特に2級・1級取得者)
  • 資格手当が支給される場合もある(企業による)

取得後にやるべきこと

資格を取得した後、より実務で活かせるようにするためには、以下のような取り組みをすると効果的です。

  1. プログラミングの実践

    • 小規模なアプリやツールを作成し、実際にコードを書いてスキルを定着させる
    • GitHubなどでポートフォリオを作成し、実績として公開する
  2. IT関連の実務経験を積む

    • IT関連のアルバイトやインターンに参加
    • 社内でIT関連の業務を手伝い、実務スキルを身につける
  3. 他の資格取得を目指す

    • 基本情報技術者試験やITパスポート試験など、より認知度の高い資格を取得

コンピューター系資格一覧

応用情報技術者試験
基本情報技術者
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
ITストラテジスト試験
システムアーキテクト試験
システム監査技術者
ITサービスマネージャ試験
ITパスポート試験
ネットワークスペシャリスト試験
プロジェクトマネージャ
情報処理安全確保支援士試験(RISS)
データベーススペシャリスト試験
Accessビジネスデータベース技能認定試験
Excel表計算処理技能認定試験
Word文書処理技能認定試験
PowerPointプレゼンテーション技能認定試験
Javaプログラミング能力認定試験
COBOLプログラミング能力認定試験
パソコン検定(P検)
C言語プログラミング能力認定試験
情報処理技術者能力認定試験
VisualBasicプログラミング能力認定試験
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
VBAエキスパート
IC3
ワードプロセッサ技能認定試験
パソコン技能検定Ⅱ種試験
EC(電子商取引)実践能力検定
OracleApplication認定コンサルタント
CAD利用技術者試験
ORACLE MASTER(オラクルマスター)
会計ソフト実務能力試験
Server+
A+
コンピュータサービス技能評価試験
J検(情報検定)
Linux+
Network+
UBA能力検定
マイクロソフト認定トレーナー(MCT)
マイクロソフト認定資格プログラム
Linux技術者認定試験
情報セキュリティ検定試験
UMLモデリング技能認定試験
Oracle Certified Java Programmer(OCJP)
CGエンジニア検定
画像処理エンジニア検定
シスコ技術者認定
インターネット検定 .com Master
Cisco技術者認定資格(CCIE)
Turbo-CE/Pro/CI
CIW
RHCE(Red Hat認定エンジニア)
Oracle Solaris 11 System Administrator
PostgreSQL CE
情報ネットワーク施工プロフェッショナル(INIP)
Zend PHP 5 Certification
商PC検定試験

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